決算レビュー

2024年8月8日現在

当四半期決算に関する定性的情報

(1)経営成績に関する説明

当社の当中間連結会計期間の連結業績につきましては、期中平均レートが円安に推移したことにより、売上収益は前年同期比1,118億円、10.4%増の1兆1,908億円となりました。このうち、原油売上収益は前年同期比1,256億円、16.4%増の8,921億円、天然ガス売上収益(LPGを除く)は前年同期比151億円、5.1%減の2,813億円です。当中間連結会計期間の販売数量は、原油が前年同期比934千バレル、1.3%増の70,635千バレルとなり、天然ガスは前年同期比9,319百万立方フィート、3.7%増の258,874百万立方フィートとなりました。このうち、海外天然ガスは、前年同期比8,353百万立方フィート、4.2%増の209,398百万立方フィート、国内天然ガスは、前年同期比26百万立方メートル、2.0%増の1,321百万立方メートル、立方フィート換算では49,295百万立方フィートとなりました。販売価格は、海外原油売上の平均価格が1バレル当たり82.92米ドルとなり、前年同期比1.48米ドル、1.8%上昇、海外天然ガス売上の平均価格は千立方フィート当たり5.61米ドルとなり、前年同期比0.41米ドル、6.8%下落、また、国内天然ガスの平均価格は立方メートル当たり76円74銭となり、前年同期比25円44銭、24.9%下落しております。売上収益の平均為替レートは1米ドル152円39銭となり、前年同期比17円41銭、12.9%の円安となりました。

売上収益の増加額1,118億円を要因別に分析しますと、販売数量の増加により202億円の増収、平均単価の下落により335億円の減収、売上の平均為替レートが円安となったことにより1,237億円の増収、その他の売上収益が13億円の増収となりました。

一方、売上原価は前年同期比478億円、11.2%増の4,731億円、探鉱費は前年同期比454億円増の494億円、販売費及び一般管理費は前年同期比95億円、19.0%増の598億円、その他の営業収益は前年同期比56億円、39.5%増の197億円、その他の営業費用は前年同期比62億円、51.4%減の59億円、持分法による投資損益は前年同期比719億円増の777億円となりました。以上の結果、営業利益は前年同期比928億円、15.3%増の7,000億円となりました。

金融収益は前年同期比586億円、41.5%減の828億円、金融費用は前年同期比304億円、77.5%増の696億円となりました。以上の結果、税引前中間利益は前年同期比37億円、0.5%増の7,132億円となりました。

法人所得税費用は前年同期比477億円、10.5%増の5,022億円、非支配持分に帰属する中間損失は16億円(前年同期は非支配持分に帰属する中間利益65億円)となりました。以上の結果、親会社の所有者に帰属する中間利益は前年同期比359億円、14.5%減の2,125億円となりました。


セグメント別の経営成績は次のとおりであります。 


① 国内石油・天然ガス事業(国内O&G)
ガス価の下落により、売上収益は前年同期比313億円、22.7%減の1,071億円となり、親会社の所有者に帰属する中間利益は前年同期比189億円、66.9%減の93億円となりました。  


② 海外石油・天然ガス事業(海外O&G)- イクシスプロジェクト
円安及び販売数量の増加により、売上収益は前年同期比291億円、15.8%増の2,130億円となりましたが、探鉱費の増加等により、親会社の所有者に帰属する中間利益は前年同期比35億円、2.3%減の1,500億円となりました。


③ 海外石油・天然ガス事業(海外O&G)- その他のプロジェクト
円安及び販売数量の増加により、売上収益は前年同期比291億円、15.8%増の2,130億円となりましたが、探鉱費の増加等により、親会社の所有者に帰属する中間利益は前年同期比35億円、2.3%減の1,500億円となりました。


(2)財政状態に関する説明

当中間連結会計期間末における資産合計は前連結会計年度末比1兆261億円増の7兆7,656億円となりました。このうち、流動資産はその他の金融資産の増加等により、前連結会計年度末比2,814億円増の1兆1,199億円、非流動資産は石油・ガス資産の増加等により、前連結会計年度末比7,446億円増の6兆6,457億円となりました。  

一方、負債合計は前連結会計年度末比2,815億円増の2兆5,219億円となりました。このうち、流動負債は前連結会計年度末比2,058億円増の7,780億円、非流動負債は前連結会計年度末比756億円増の1兆7,439億円となりました。

資本合計は前連結会計年度末比7,446億円増の5兆2,436億円となりました。このうち、親会社の所有者に帰属する持分は前連結会計年度末比7,180億円増の4兆9,271億円、非支配持分は前連結会計年度末比266億円増の3,165億円となりました。


(3)キャッシュ・フローに関する説明

当社グループの現金及び現金同等物は、前連結会計年度末の2,011億円に当中間連結会計期間中に増加した資金77億円及び、換算差額242億円を加えた結果、当中間連結会計期間末において2,331億円となりました。

当中間連結会計期間における営業活動、投資活動及び財務活動によるキャッシュ・フローの状況及びそれらの要因は以下のとおりであります。


① 営業活動によるキャッシュ・フロー
非資金項目である金融収益の減少や営業債務及びその他の債務の増加があったものの、営業債権及びその他の債権の増加及び法人所得税の支払額の増加等により、営業活動の結果得られた資金は前年同期比741億円減の3,689億円となりました。  


② 投資活動によるキャッシュ・フロー
投資の取得による支出の減少や投資の売却及び償還による収入の増加等により、投資活動の結果使用した資金は前年同期比524億円減の3,181億円となりました。  


③ 財務活動によるキャッシュ・フロー
長期借入金の返済による支出の減少やコマーシャル・ペーパーの純増減額の増加等により、財務活動の結果使用した資金は前年同期比884億円減の430億円となりました。  


(4)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明

2024年12月期通期連結業績予想は、2024年12月期第2四半期においてイクシスプロジェクトをはじめとする主要プロジェクトの生産状況が概ね順調に推移したこと等に加えて、第3四半期以降における販売量見通し、原油価格及び為替の前提条件を見直したこと等を理由に、親会社の所有者に帰属する当期利益以外の項目について、下記のとおり修正を行いました。


通期連結業績予想(2024年1月1日~2024年12月31日)  

(単位:百万円)
売上収益 営業利益 税引前利益 親会社の所有者に帰属する当期利益
前回発表予想(A) 2,178,000 1,210,000 1,241,000 360,000
今回修正予想(B) 2,254,000 1,249,000 1,282,000 360,000
増減額(B-A) 76,000 39,000 41,000 -
増減率(%) 3.5 3.2 3.3 -

上記見通しは以下の前提により算出しております。  

前回発表予想 今回修正予想
原油価格
(ブレント)
上期平均(予想)
下期平均(予想)
第3四半期平均(予想)
第4四半期平均(予想)
通期平均(予想)
82.5ドル/バレル
77.5ドル/バレル
78.7ドル/バレル
76.2ドル/バレル
80.0ドル/バレル
上期平均(予想)
下期平均(予想)
第3四半期平均(予想)
第4四半期平均(予想)
通期平均(予想)
83.4ドル/バレル
76.6ドル/バレル
79.0ドル/バレル
74.2ドル/バレル
80.0ドル/バレル
為替
(対米ドル)
上期平均(予想)
下期平均(予想)
通期平均(予想)
148.0円/ドル
142.0円/ドル
145.0円/ドル
上期平均(実績)
下期平均(予想)
通期平均(予想)
152.4円/ドル
143.6円/ドル
148.0円/ドル

なお、当社販売の原油価格は油種毎に価格が異なり、ブレントに比べ価格差があります。価格差は油の品質等により異なり、また、市況等により価格差も一定ではありません。