• お知らせ

オーストラリア ニューサウスウェールズ州におけるQuorn Park 太陽光・蓄電池プロジェクトの最終投資決定について

株式会社INPEX

広報・IRユニット

(電話 03-5572-0750)

 

 株式会社INPEX(以下、当社)は、当社が50パーセントを出資するEnel Green Power Australia Pty Ltd(以下、EGPA社)を通じて、オーストラリア ニューサウスウェールズ州におけるQuorn Park太陽光・蓄電池事業(以下、本プロジェクト)について、最終投資決定(FID)を行いましたので、お知らせいたします。

 

 本プロジェクトは、80メガワット※1の太陽光発電と40メガワットアワー(容量20メガワット×2時間の充電が可能)の蓄電池を併設し、一つに統合した設備から送電系統に接続するもの(ハイブリッド電源)であり、オーストラリア国内で最も先行したハイブリッド電源プロジェクトの一つです。太陽光からの発電量の一部を効率的に蓄電池で蓄電及び放電し、送電系統の電力調整機能を担うことで、収益の最大化と系統の安定化に貢献することが期待されます。

 

 また、本プロジェクトは、2023年9月に、当社がイタリアの大手電力・エネルギー会社Enel S.p.Aの子会社であるEnel Green Power S.p.AからEGPA社の50パーセント株式を取得※2して以来、初めての最終投資決定に至った案件となります。

 

※1:交流容量80メガワット、直流容量98メガワット

※2:Enel Green Power S.p.Aとの豪州再生可能エネルギー事業会社にかかる株式譲渡契約締結について | INPEX

 

 EGPA社は、オーストラリアにおいて太陽光及び風力発電事業や、蓄電池を利用したハイブリッド電源を含む再生可能エネルギー事業を推進しながら、電力のリテール及びトレーディング事業においても革新的なソリューションの展開を行っております。当社は引き続きEGPA社が保有する既存ポートフォリオの運営に携わると共に、更なる発電容量の拡大を目標として収益性の高い新規アセットを選別し、開発を進めてまいります。

 

 当社は、2022年2月に発表した「長期計画と中期経営計画(INPEX Vision@2022)」において、ネットゼロ5分野の取り組みの一つとして「再生可能エネルギーの強化と重点化」を掲げておりますが、今般のEGPA事業の進捗は、当社がコアエリアとして位置付けるオーストラリアにおいて、エネルギー転換を加速させ、同国のネットゼロ目標達成に貢献するものと考えます。今後もエネルギー開発・安定供給の責任を果たしつつ、2050年ネットゼロカーボン社会の実現に貢献すべく、エネルギー構造の変革に積極的に取り組んでまいります。

 

以上