• お知らせ

マレーシア・サラワク州におけるCCSプロジェクト開発に向けた PETROSとの共同協力協定の締結について

株式会社INPEX

広報・IRユニット

(電話 03-5572-0233)

 

 株式会社INPEX(以下、当社)は、マレーシア・サラワク州内の二酸化炭素(CO2)濃度の高いガス田や石油化学工業、発電所、製造業などから排出されるCO2を対象とした、CO2の回収・貯留(Carbon Capture and Storage、以下、CCS)プロジェクトの開発に向けた共同協力協定を、サラワク州営企業であるPetroleum Sarawak Berhad(以下、PETROS)と締結しましたので、お知らせいたします。マレーシア・サラワク州におけるCCSプロジェクト開発は、サラワク州のCO2排出削減に寄与し、同州内の産業をはじめ、マレーシアの脱炭素化を加速することが期待されます。

 

 CCSは、発電所や工場等の事業活動により排出されるCO2を大気放散前に回収し、船舶やパイプラインを用いて輸送した後、枯渇した石油やガスの貯留層などの地下層に貯留することで、適切にCO2を保管・管理する技術です。当社およびPETROSは、今後マレーシア・サラワク州における石油天然ガス開発やその他の産業から排出されるCO2を対象とする経済性の高いCCSソリューションを構築すべく、CCS関連の技術および実施方法に加え、プロジェクトの対象となる施設の特定、経済性評価や事業スキームの検討を含むプロジェクトの実行可能性調査を行ってまいります。

 

 当社は、2022年2月に発表した「長期戦略と中期経営計画(INPEX Vision @2022)」に基づき、日本及び世界のエネルギー需要に応えつつ、2050年ネットゼロカーボン社会の実現に向けたエネルギー構造の変革に積極的に取り組んでいます。この一環として、今回のマレーシア・サラワク州におけるCCS事業をはじめ、アジアにてクリーンエネルギーを創出する事業機会を追求してまいります。

 

以上