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三菱造船との「アンモニアバンカリング船」コンセプトスタディの実施について

 株式会社INPEX(以下、当社)は、将来的に普及が見込まれるアンモニアを燃料とした船舶への燃料供給需要に応えるべく、船舶設計及び建造において多くの実績と経験を有している三菱造船株式会社(社長:北村 徹、本社:横浜市西区)と共同で、アンモニアバンカリング船のコンセプトスタディを実施しておりましたが、この度完了いたしましたのでお知らせいたします。

 

 アンモニアは、燃焼しても二酸化炭素(CO₂)を排出しないため、クリーンエネルギーとして将来的な活用が見込まれており、海運業界のGHG(温室効果ガス)排出削減に大きく寄与する燃料として注目を集めています。今般の共同スタディでは、当社がこれまで培った液化天然ガスの輸送、荷役オペレーション及びそれに係る船陸整合性等の知見を十分に活かし、タンク容量・操船性能の確保、想定されるアンモニア燃料船との整合性に配慮した設備配置など、柔軟性の高いアンモニアバンカリング船のコンセプト検討を進めました。

 

 当社は、2022年2月9日に「長期戦略と中期経営計画 「INPEX Vision@2022」」を発表しており、その中で「水素・アンモニア」分野の目標として、2030年頃までに3件以上の事業化を実現し、年間10万トン以上の水素・アンモニアの生産・供給を目指しております。本共同スタディはこの目標の達成のための重要な取り組みとなります。

 

 今回得られた知見や技術課題を踏まえて、さらなる技術検討を行い、カーボンニュートラル社会の実現に向けて海運分野でGHG削減に期待されている船舶燃料としてのアンモニア燃料の普及を目指します。また、バリューチェーン全体を踏まえた顧客ニーズに柔軟に対応するべく、アンモニア燃料の供給やアンモニア輸送にも引き続き取り組んでまいります。

画像1.pngアンモニアバンカリング船のイメージ図

以上