施設分野

石油天然ガスE&P事業のクリーン化

排気ガスCO2回収

石油天然ガス生産施設では従来からガスタービンやガスエンジン駆動のコンプレッサや発電機が多く用いられています。こうしたガス燃焼設備からの排気ガスCO2回収技術は、今後石油ガス生産活動のクリーン化を進めていくにあたって重要な技術です。一方で、排気ガスCO2回収に必要な回収エネルギー、コスト、必要敷地面積を考えると、新設生産施設での導入も既存設備への追加設置も課題が多いというのが実情です。
当社では新規技術を含めた各種排気ガスCO2回収技術について外部研究機関・企業と協業し、既存設備への適合性含めて評価を継続的に実施しており、有望なコンセプトを特定し当社既存施設での実証プロジェクトの実現を目指しています。

越路原発電所

再エネ導入による石油ガスプラントのクリーン化

生産施設から望むハイウインド・タンペン(完成予想図)

一般に石油ガス生産プラントでは多くの電気が使用されます。多くの場合、油ガス田から生産されたガスを用いてプラント内で発電して生産施設の電気需要を賄います。当社は石油天然ガス生産プラントに風力や太陽光などの再生可能エネルギーを導入することで石油天然ガス生産事業のクリーン化を推進します。

天然ガス開発プロジェクトの低コスト化・強靭化

イクシスLNG液化基地

当社ではイクシスLNGプロジェクト、直江津LNG受入基地を始めとする数々のガス開発プロジェクトに関与することで技術的経験を蓄積してきました。
当社はVision2022においてさらなる天然ガスシフトを掲げており、増加する天然ガス需要及び水素・アンモニアプロジェクトへの原料供給も視野に入れ、アジア・オセアニアを中心に天然ガス・LNG事業の拡大を目指しています。一般に天然ガス開発プロジェクト、特にLNG液化基地建設とそれに伴うプロジェクトは大規模な投資が必要でプラント建設までには何年もの期間が掛かりますが、当社ではイクシスLNGプロジェクトの開発操業経験を活かし、各プロセスライセンサー/EPCコントラクターの既設計モジュール型プラントの適用や近年発達の目覚ましいサブシー機器活用によるオフショア施設の簡略化など新しい技術の活用も視野に入れ、より早期かつ低コストでのプロジェクト実現を目指します。