アブダビの小学校において、日本以外では世界初のタブレットによる公文式教育を導入し、当社社長及び公文教育研究会執行役員が訪問しました

 INPEXグループのアブダビ事業子会社であるジャパン石油開発株式会社(JODCO)は、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビにおいて、アブダビ国営石油会社(ADNOC)傘下の小学校での公文式算数・数学の学習を支援しています。このたび、当社社長の上田隆之と、公文教育研究会 執行役員経営統括本部長 井上勝之氏が、2019年11月13日に、新たに導入されたタブレット端末を利用した公文式教育の現場を訪問しました。

 下記の通り、JODCOはアブダビにおいて公文式教育を含めた様々な社会貢献活動をこれまでに行っております。当社グループは今後も、青少年教育・育成を含め操業地域に根ざした社会貢献活動を推進していきます。

注:
【アブダビでの社会貢献活動】
 JODCOは1973年の会社設立より、アブダビにおける石油開発事業に従事しています。これまで、マングローブ植林による環境保全や、真珠の養殖事業による地域産業育成、在UAE日本大使館との柔道大会共催等の様々な社会貢献活動を行ってきました。

【アブダビへの公文式教育の導入】
 教育への支援事業については、ムハンマド皇太子らアブダビ為政者からの強いサポートの下で展開しています。当社はこれまでに、日本でのUAE大学生の研修及びインターンシップ、アブダビ日本人学校へのUAE子弟の受け入れも行っていますが、当社の教育貢献事業の中心は公文式算数教育の導入と考えています。
 当社が最初に公文式を導入したのは1998年であり、アブダビ公立学校を対象に導入しました。当社が公文式を選んだ理由は2点あり、1点目はアブダビでの石油事業を担う理科系の学生を育成するには低学年時からの算数教育が重要であること、2点目は公文式勉強法によって養われる自立学習の姿勢が貴重なものであることです。
 その後、2017年に改めて当社より、公文式導入がアブダビで推進されているSTEM教育(Science, Technology, Engineering and Mathematics)に効果的であり、公文式導入について継続してコミットしていくとムハンマド皇太子に伝えたところ、公文式について再評価して頂けました。それをきっかけに2018年にADNOC、公文教育研究会、当社にて3社間契約が締結され、ADNOC Schoolsの小学校4校(Abu Dhabi校、Medinat Zayed校、Ruwais校、Ghayathi校)の約500人の生徒を対象として導入を開始しました。ADNOC、公文教育研究会、そして当社は公文式導入を拡大する計画でして、今後5年間で10校約7,000人への公文式導入を目指しています。

【本プログラムへの期待】
ADNOC、公文教育研究会、当社は公文式の導入を通して、以下の2つの側面での社会貢献を強く期待しています。
1. 学力水準向上
A) STEM教育で成長した理科系に長けたアブダビ産業を牽引する若者の増加
B) タブレット導入による、より先進的で便利な学習環境の形成
2. 西部地域※活性化
A) 他地域と同品質の公文教育導入による西部地域の教育環境の向上
B) 公文インストラクター雇用による雇用創出

※西部地域(Al Dhafra Region):アブダビは西部地域/中央地域/東部地域の3つで構成されており、西部地域は面積が最も大きい地域ながらも人口が少なく、人口密度が低い地域(2010年時点で人口202,154人、59,760㎢)。しかしながら、アブダビの石油・天然ガス資源の大半が集中しており、石油・天然ガス関連産業の集積地でもあることから今後の更なる発展が期待される地域である。

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教室を訪問中の上田社長
教室を訪問中の上田社長
教室での集合写真
教室での集合写真