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Oil
石油とは

石油とは、炭素と水素の化合物(=炭化水素)を主成分とする、液状の鉱物資源です。
石油の成り立ちには諸説ありますが、現在の石油・天然ガス開発技術のベースとなっている説によれば、太古の昔、水中のプランクトンの死骸などが土砂と共に浅い海や湖に堆積し、微生物によってケロジェンという有機物に変化し、そのケロジェンの上にさらに泥や砂が積もり、化学反応が進み、地熱によって長い時間をかけて分解され、液状になったものが石油、気体状になったものが天然ガスであると考えられています。
今日では、石油は、ガソリン、軽油、ジェット燃料、重油などの輸送燃料や、発電用燃料のほか、タイヤなどのゴム製品、ペットボトルなどのプラスチック製品、衣類に使われている化学繊維、洗剤やシャンプーなどの原料としても使われていて、我々の暮らしは、いまや石油無しでは考えられないほど、生活の中のあらゆる分野で、石油が燃料や原料として使われています。

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石油・天然ガスは地下でどのように存在しているの?

石油・天然ガスは地下でどのように存在しているの?

地下に存在する石油や天然ガスといえば、地下の大きな空洞に溜まっている様子を思い浮かべる方がいらっしゃるかも知れません。しかし実際には、石油と天然ガスは、地層のなかでも貯留岩と呼ばれる砂岩や石灰岩などのとても小さな隙間に存在しています。

地上から石油・天然ガスが貯留している岩石の層に向かって井戸を掘削すると、圧力差によって石油・天然ガスが地上までわきあがってきます。しかし圧力差だけでは地下の石油・天然ガスを全て採りきることは出来ず、実際に生産するときには水や二酸化炭素などを地下に圧入して、より多くの油ガスを生産できるように、岩石の隙間から押し出すこともあります。