けいたい電話のための通信アンテナだよ。
電気を送るケーブルを張るための鉄塔だよ。
あれは天然ガスを取り出す井戸を掘るための「やぐら」だよ。
地中深く存在している天然ガスをとるためには、井戸を掘らなければなりません。
そして何千メートルもの深い井戸を掘るためには、長いパイプを何本も
つぎたす必要があります。 ▼つづきを読む
やぐらは、その長いパイプをつないだり、地中に降ろすための設備です。
井戸を掘るためのパイプを引き上げたり降ろしたりする、
垂直に固定されたクレーンのような働きをします。 ▲もう一度読む
ビル建設現場と同じように、おもりでくいを打ちつける。
工事現場で使われるショベルを使って掘り進む。
先に刃をつけたパイプをつなげ、回転させて掘り進むんだよ。
パイプの長さは1本約10m。パイプの先には「ビット」と呼ばれる刃が
ついていて、回転とパイプの重さを利用して掘り進むんだ。
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ビットの刃先には、固い岩でもくだくことのできる超硬合金のチップや、
細かな粒になったダイヤモンドがついているものもあり、大きさもさまざま。
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掘る穴の大きさや掘り進む場所の土の固さに合ったビットを使い、
例えば3000mの深さを掘るためには、約60個ものビットを使うんだよ。
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パイプを利用して掃除機のように吸いとる。
ベルトコンベアーを設置して運び出す。
泥水(でいすい)を送り込み、土や石などの掘りくずと一緒に
地上まで運ぶんだよ。
泥水といってもただの泥んこではないよ。最先端の技術がつぎこまれた特殊な液体なんだ。地下を掘って出た土や石などの掘りくずを運ぶほか、掘った穴の壁を補強したり、地下で掘り進んでいるビットやパイプを冷やしたりする役目もある!
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泥水は地上のタンクでつくった特殊な泥水を、強力なポンプでパイプの中に
送りこみ、ビットの先からいきおいよく吹き出させるんだ。そして、掘りくずと
一緒になった泥水をパイプの外側を通して、地上に戻るんだよ。
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戻された泥水は掘りくずをとりのぞき、またパイプの中へ。
泥水はくり返し使われるんだ。
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ハンマーでまわりの土を固めながら掘る。
接着剤を吹きつけて土がくずれないようにする。
土のくずれをおさえて、井戸を守るために、地下を掘っていたビット付きのパイプをいったん取り出し、別の太い鉄パイプを設置して、くずれないようにするんだ。このパイプを「ケーシングパイプ」と呼んでいるよ。
ケーシングパイプは、掘った穴の大きさに合わせて
太いものから細いものへと、何種類か使い分けられているんだ。
ケーシングパイプと土の間はセメントで固めるよ。
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井戸がガスのありそうな場所まで掘り進んだら、ガスがありそうな層にだけ
火薬を使ってケーシングパイプに穴をあける。
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そこにガスがあれば、ガスは地下から地上に向かってものすごい勢いで
ふき出すんだよ。長い年月をかけて地球がつくり出した資源が、
地下の眠りからよみがえる瞬間だ!
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