Q1. 塔のような建物、あれはなに?

けいたい電話のための通信アンテナだよ。

電気を送るケーブルを張るための鉄塔だよ。

あれは天然ガスを取り出す井戸を掘るための「やぐら」だよ。

地中深く存在している天然ガスをとるためには、井戸を掘らなければなりません。
そして何千メートルもの深い井戸を掘るためには、長いパイプを何本も
つぎたす必要があります。 ▼つづきを読む

やぐらは、その長いパイプをつないだり、地中に降ろすための設備です。
井戸を掘るためのパイプを引き上げたり降ろしたりする、
垂直に固定されたクレーンのような働きをします。 ▲もう一度読む

もっと深掘り
pagetop

もっと深掘り

設置・移動の仕方

やぐらは、分解してトラックなどで運び、何度もくりかえして使います。井戸を掘る場所は山の中なども多いので、そうした設備の運びやすさも大変重要な条件です。

もっともっと深掘り

01-2_pix

リグ

井戸を掘るためのやぐらやポンプなどの機械をまとめて「リグ」と呼びます。井戸を掘る場所や井戸の深さによって、いろいろな種類のリグがあります。

いろいろな種類のリグ

地下6,000m程度まで掘ることのできる「大型リグ」や、2,000〜3,000m以下の比較的浅い井戸を掘る「小型リグ」などがあります。小型リグは、分解・組み立て期間が短く、場所もとらずに静かに掘ることができるので、市街地でも使うことができます。

もっともっともっと深掘り

地下5000mの世界

天然ガスは、深いところで地中約5,000メートルからとりだします。地中では100メートル深くなるごとに温度は約3度、圧力は約10気圧増えるので、たとえば5,000mの地下は、温度が150℃以上、圧力は500気圧以上になります。500気圧というのは、親指の先に大人8人をのせたときに感じる力と同じくらいの強さです。

Q2. どうやって掘っていくの?

ビル建設現場と同じように、おもりでくいを打ちつける。

工事現場で使われるショベルを使って掘り進む。

先に刃をつけたパイプをつなげ、回転させて掘り進むんだよ。

パイプの長さは1本約10m。パイプの先には「ビット」と呼ばれる刃が
ついていて、回転とパイプの重さを利用して掘り進むんだ。
▼つづきを読む

ビットの刃先には、固い岩でもくだくことのできる超硬合金のチップや、
細かな粒になったダイヤモンドがついているものもあり、大きさもさまざま。
▼つづきを読む

掘る穴の大きさや掘り進む場所の土の固さに合ったビットを使い、
例えば3000mの深さを掘るためには、約60個ものビットを使うんだよ。
▲もう一度読む

more
pagetop

もっと深掘り

02-5_illust

傾斜掘り

掘りたい場所の真上に「やぐら」が設置できないときは、まっすぐに井戸を掘ることができません。そうした場合には、離れたところから斜めに曲げて掘る「傾斜掘り」という方法で井戸を掘ります。国際石油開発帝石の磐城沖(いわきおき)ガス田では、この斜めに掘る技術を使って3,881mも離れた場所まで掘ったことがあります。

もっともっと深掘り

深さの記録

国内では1992年に国際石油開発帝石が新潟県で掘った6,310mが日本最深記録です。海外では、北極圏に位置するロシア(旧ソ連)コラ半島で何十年にもわたって学術研究の目的で掘削されている坑井が、1993年に12,261mに達したのが、世界記録とされています。

Q3. 掘った土はどうやって地上に運ぶの?

パイプを利用して掃除機のように吸いとる。

ベルトコンベアーを設置して運び出す。

泥水(でいすい)を送り込み、土や石などの掘りくずと一緒に
地上まで運ぶんだよ。

泥水といってもただの泥んこではないよ。最先端の技術がつぎこまれた特殊な液体なんだ。地下を掘って出た土や石などの掘りくずを運ぶほか、掘った穴の壁を補強したり、地下で掘り進んでいるビットやパイプを冷やしたりする役目もある!
▼つづきを読む

泥水は地上のタンクでつくった特殊な泥水を、強力なポンプでパイプの中に
送りこみ、ビットの先からいきおいよく吹き出させるんだ。そして、掘りくずと
一緒になった泥水をパイプの外側を通して、地上に戻るんだよ。
▼つづきを読む

戻された泥水は掘りくずをとりのぞき、またパイプの中へ。
泥水はくり返し使われるんだ。
▲もう一度読む

more
pagetop

もっと深掘り

03-5_pix

地上に戻ってきた泥水をふるいにかけて、その中から掘りくずを取り出します。その掘りくずを顕微鏡などで観察し、地下の岩石がどのようなものか調べます。なんと、石油が付着している岩石は、特殊な光を当てると光るんだよ。

Q4. そんなに深く掘って、どうしてくずれてこないの?

ハンマーでまわりの土を固めながら掘る。

接着剤を吹きつけて土がくずれないようにする。

土のくずれをおさえて、井戸を守るために、地下を掘っていたビット付きのパイプをいったん取り出し、別の太い鉄パイプを設置して、くずれないようにするんだ。このパイプを「ケーシングパイプ」と呼んでいるよ。

ケーシングパイプは、掘った穴の大きさに合わせて
太いものから細いものへと、何種類か使い分けられているんだ。
ケーシングパイプと土の間はセメントで固めるよ。
▼つづきを読む

井戸がガスのありそうな場所まで掘り進んだら、ガスがありそうな層にだけ
火薬を使ってケーシングパイプに穴をあける。
▼つづきを読む

そこにガスがあれば、ガスは地下から地上に向かってものすごい勢いで
ふき出すんだよ。長い年月をかけて地球がつくり出した資源が、
地下の眠りからよみがえる瞬間だ!
▲もう一度読む

pagetop

Q5. 海の底に眠る天然ガスはどうやって掘るの?

海の底に海底基地をつくって掘る。

潜水艦の先にビットをつけて掘る。

海に浮かぶ特殊な装置から海中に掘り進んで探すんだ。

海の底にある天然ガスを探すときには、「海洋掘削(くっさく)リグ」と呼ばれる海に浮かぶ装置からドリルパイプを海中におろし、陸上で探すときと同じように、海底を掘って探していくんだよ。

more

もっと深掘り

05-5_illust

いろいろな種類の海洋掘削装置

海に浮かびながら掘削する浮遊式のもの、リグを支えるための支柱を海底まで伸ばして掘削する固定式のものなどいろいろな種類があります。海面に浮かんだまま井戸を掘るタイプのリグは、高波や潮の流れに流されないよう、いかりで固定したり、様々な向きに取り付けられたスクリューを回していつでも同じ場所にいるよう工夫されています。