安全及び健康管理

基本的な考え方

職場で働く誰もが皆、けがをすることなく無事に家に帰れること、これが当社の安全管理の基本です。また、職場で働く誰もが業務の遂行により健康を害することがないよう、疾病対策や衛生管理に取り組んでいます。

労働災害事故件数の削減に向けて

当社は、プロジェクトに関わる従業員やコントラクターの安全を最重要課題と捉え、HSEMSを通じて労働安全リスクの管理を実施しています。

2020年度の死亡事故はなく、本記録は2018年度から続いています。HSEパフォーマンスをより改善するために、IOGP 加盟企業のトップ25%のセーフティパフォーマンスを達成するという目標を設定し、労働安全の特に負傷事故に対する指標であるLTIF※1とTRIR※2についてモニタリングを行っています。2020年度のLTIFとTRIRの目標値はそれぞれIOGP 加盟企業のトップ25%以内となる0.12及び0.70以下と設定していましたが、その結果はLTIFが0.26、TRIRが2.24となり、当初目標を達成できませんでした。

労働災害件数の削減に向けては、事故速報を速やかに社内へ水平展開し、事故からの教訓の発行件数を増加させるとともに、重大事故、ハイポテンシャル事故、負傷事故に対して傾向分析を継続的に実施しています。2020年度には、事故調査の実施状況、その是正措置への対応状況を新しい安全パフォーマンス先行指標として導入し、事故発生後の迅速な是正対応を強化しています。最もリスクの高い作業を安全に行うための原則として策定した「ライフセービングルール」を、社内にさらに定着させるべく取り組んでいます。

2021年度も継続してHSE 啓発プログラム等を通じて労働災害の削減に取り組み、IOGP 参加企業トップ25% 以内の成績を目指します。

  1. ※1Lost Time Injury Frequency
    百万労働時間当たりの死亡災害と休業災害の発生頻度。集計期間は2019年1-12月
  2. ※2Total Recordable Injury Rate
    百万労働時間当たりの死亡災害、休業災害、不休災害及び医療処置を要する労働災害の発生頻度。集計期間は2019年1-12月

ライフセービングルール

HSEフォーラム(安全衛生セッション)

当社は2016年度から様々な形式やテーマでHSEフォーラムを開催してきました。2020年度には、「感染症の流行やパンデミックにおける効果的なリスク管理」をテーマとしたフォーラムを開催しました。

HSEフォーラム(安全衛生セッション)においては、国内外の各オペレータープロジェクトと本社のHSE 管理部署などからの代表者42名がビデオ会議にて参加しました。フォーラムでは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック時にHSE の様々な側面をどのように管理してきたかについて、今までの経験や教訓を振り返りながら議論しました。さらに会社としての危機管理や感染症対策を強化するための改善策についても話し合いました。この結果は、HSEマネジメントレビューにて議論され、当社のHSE パフォーマンスの更なる向上に活用されています。

従業員の衛生管理

2020年は、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大が発生し、当社においても当社のビジネスに関係する人々への感染を防止するために様々な健康・衛生管理面の対策を講じました。出勤前の体温測定、マスクの着用、事務所内での手指や机の消毒、手洗い、室内換気、従業員間の社会的距離の確保など、職場において徹底した感染防止対策を実施しました。また、政府による緊急事態宣言を受けて、出勤者数を制限して在宅勤務を導入しました。

パンデミック時の行動制限や勤務体系の変化による生活リズムの乱れ、運動不足、感染への不安感などによって従業員の健康リスクが増加することが考えられました。そこでストレスチェックによる自らの健康状態の管理、感染症予防や健康管理の意識向上を注意喚起するなど、従業員のWell-beingを向上させることに努めました。さらに従業員や帯同家族の海外赴任について、人事ユニットとHSE ユニットが編成するコーポレート健康管理チームにより、当該国や都市での新型コロナウイルス感染症の発生状況や現地での医療体制や状況などを評価し、従業員の海外渡航に対する是非の判断材料や必要とされる現地情報などを提供しています。

2020年度は、各事業所においてどのような健康管理を実施しているか把握する目的で、IOGP 主要健康パフォーマンス指標を利用した健康管理調査を実施し、各事業所における健康管理状況の把握に努めました。そして各業務や作業環境における健康リスクの特定を促進するための健康リスクレジスターを整備し、さらに健康リスク管理や感染症対策等の準備を強化すべく、コーポレート健康管理要領を見直しています。