重大災害防止への取組

基本的な考え方

火災、爆発、大規模漏えいに代表される重大事故を防止するために、探鉱、開発、生産から廃鉱までの全てのフェーズにおいて、安全を考慮してプロジェクトを進めています。

プロセスセーフティ管理の徹底

可燃性流体などの危険物質の漏えいを防ぐため、適切な設計、建設、操業・保守を実践するためのシステム及びプロセスの枠組みを、プロセスセーフティ管理と呼んでいます。

当社のプロセスセーフティ管理は、4つの重要エリアとそれを支える20の要素で構成され、各要素にはオペレータープロジェクトが遵守すべき詳細な項目が設定されています(下図を参照)。プロセスセーフティ管理の一環として、自主的にセーフティケース制度を操業施設に導入しているほか、各オペレータープロジェクトに対し設備の健全性管理・プロセスセーフティ保証レビューを行い、リスクがALARP※1であることを確認しています。

プロセスセーフティ管理の枠組み

  1. ※1As Low As Reasonably Practicable
    合理的に実行可能な限りできるだけ低いこと

プロセスセーフティの指標

当社は、IOGP の要求事項に沿って、Tier1、Tier2のプロセスセーフティ事故※2情報を収集・報告しており、2020年度はTier1が1件、Tier2が2件でした。プロセスセーフティの指標を収集・分析・報告することで、操業の信頼性を向上させると同時に、現状のプロセスセーフティの取組に満足することなく、ステークホルダーとプロセスセーフティのパフォーマンスを共有することで、重大事故防止に役立てています。

  1. ※2プロセスセーフティ事故
    炭化水素のみならず、加圧CO2・圧縮空気などの無害・不燃性物質を含む物質の予期しない放出又は漏えいを指す。IOGPの要求事項に従い、実際の事故の影響(人体への被害、会社への損害額、放出物質の種類や漏えい量など)に応じてTier1やTier2に区分

設備の健全性管理・プロセスセーフティ保証レビュー

設備の健全性管理・プロセスセーフティ保証レビューとは、プロジェクトの各段階の適切な時点でプロジェクトから独立した立場のチームが行う体系的なレビューです。本レビューにより、以下が期待されます。

  • 資産(設備)が十分に守られていることを経営層及びステークホルダーに保証すること
  • 当社設備が健全性・プロセスセーフティの要求を満たしていることを確認すること
  • プロジェクト間で、良い取組や教訓が共有されること

そのほかにも、施設立ち上げ前のレビュー、操業準備状況のレビューなど、各プロジェクトの各フェーズに対するレビューを実施しています。これらのレビューで提言された推奨事項の進捗状況を確認し、改善に向けたフィードバックを行うことで、取組の改善を目指していきます。

リスク管理プロセス

HSEリスク管理活動の一環として、一元管理されたリスク管理ソフトウェアを利用し、全てのオペレータープロジェクトにおいて重大事故災害につながるリスク及びトップ10リスクの特定・分析・評価を行っています。またリスク対応策を策定、実行するとともに、リスク管理状況を定期的に本社に報告することでリスクがALARPであることを確認し、経営会議へ四半期ごとに報告しています。