■御手洗 誠さん ■黒田 紗弥さん ■眞鍋かをりさん(モデレーター) ■中村 魁人さん

写真左から)■御手洗 誠さん ■黒田 紗弥さん 
■眞鍋かをりさん(モデレーター) 
■中村 魁人さん

エネルギーの安定供給とともに描く
クリーンな未来

ネットゼロカーボン社会の実現に注力し、エネルギー転換のパイオニアを目指すINPEX。昨年1月、今後の事業展開~2050ネットゼロカーボン社会に向けて~を、また、今年2月には2050年に向けた「長期戦略と中期経営計画(INPEX Vision @2022)」を発表し、石油や天然ガスをよりクリーンな形で安定的に供給するとともに、水素や再生可能エネルギーなど新しいエネルギー分野の開拓をさらに加速させている。「INPEX~エネルギーに新しい風」VOL.1座談会では、タレントの眞鍋かをりさんが同社の若手・中堅社員に話を聞いた。変革を押し進め、将来を担う彼らの声から同社が切り開くクリーンな未来が見えてくる。

化石燃料のクリーン化と
新エネルギー開拓の両輪で

INPEXではこれまでの石油や天然ガスに関わる部門もあれば、新しいエネルギーの部門もあり、多岐にわたって事業を展開しているんですね。まずは皆さんの仕事について教えてください。

私は現在、経営企画本部経営企画ユニット気候変動対応推進グループという部署で、気候変動という社会課題に対しINPEXとしてどう対応するかの基盤づくりに携わっています。具体的には、気候変動に関連する当社のリスクや機会を評価し、戦略を策定し実行する仕事です。

ゼロカーボンを目指す要ですね。

昨年、当社として新しい事業戦略を策定して以来、この1年で業務の幅が広がりました。初めて取り組むことも多く、社内他部署とも協働する機会が増えました。大変ですが、会社が社会とともにネットゼロカーボンに向け前進する姿を想像すると楽しみでやりがいにもつながっています。

私は国内エネルギー事業本部ガス営業ユニットに所属しています。新潟からパイプラインで送られている天然ガスを都市ガス事業者さまや工場のお客さまにお届けしています。お客さまとの何十年も続くつながりが今も受け継がれていて、INPEXの中でも歴史が感じられる部署だと思います。

■黒田 紗弥さん(入社13年目) 経営企画本部 経営企画ユニット 気候変動対応推進グループ

■黒田 紗弥さん(入社13年目) 経営企画本部 経営企画ユニット 気候変動対応推進グループ

森林保全にも積極的に取り組む

森林保全にも積極的に取り組む

「新しい風」をどう吹かすか、大変そうですね。

ただガスを販売するのではなく、例えばカーボンクレジットを活用したカーボンニュートラルガスを提案することで付加価値をつけ、お客さまと一緒にネットゼロカーボン社会に貢献できる取り組みを進めています。2030年、2050年に向けて、天然ガスをよりクリーンに供給するために今すぐ実行できる取り組みの一つですし、「CO2排出削減に取り組んでいます」とアピールしやすい手立てとして、お客さまの要望に応えていければと思っています。

コミュニケーションも大事になってきます。

成約は、お客さまに価値を理解いただいて、我々と同じ思いを持っていただいた結果だと思うので、報われた気持ちになりますね。お客さまや上司・同僚とのコミュニケーションの中で、どういった提案ができるか日々考えながら成長していきたいです。

私は欧州・中東事業本部業務企画ユニットと再生可能エネルギー・新分野事業本部新分野事業ユニットに兼務として所属しています。業務企画ユニットではカスピ海地域における大規模油田のプロジェクト推進・投資業務に携わる一方で、新分野事業ユニットではエネルギー領域を中心とした新規事業立ち上げの業務に携わっています。

まったく違う畑の兼任は、バランスをとることが大変ではないですか。

頭を使い分けながら取り組んでいます。新分野は変化のスピードが速いため意思決定のスピードも上げる必要があります。一方で本質を見誤らないことも大事だと考えています。事業性の良しあしはもちろん、本当に二酸化炭素削減につながるのか、お客さまは喜ぶのか等をきちんと検証しつつスピーディーに前に進めていくことを意識しています。

短期的な競争せず、
長期的な視点で
皆でゴールを目指す社風

皆さんは学生時代からエネルギー分野に興味があったんですか。

大学時代の専攻は文系で、エネルギーとは全く無縁でした。体育会運動部に所属していたので、チームスポーツを通して培った根性やコミュニケーション力などは、営業の現場に役立っていると感じています。

入社後の勉強が大変ではありませんでしたか。

上司に教えてもらいながら勉強して、何とか自分でお客さまに説明できるまでにはなったと思います。

私は高校生ぐらいからエネルギー産業の持続可能性やエネルギー安全保障に関心があり、大学は理系に進みエネルギー関連のハイドレートの研究をしていました。技術系で入社しましたが、数年前からビジネスサイドでプロジェクトの推進・投資業務に携わっています。

中村 魁人さん(入社5年目) 国内エネルギー事業本部 ガス営業ユニット 営業開発グループ

中村 魁人さん(入社5年目) 国内エネルギー事業本部 ガス営業ユニット 営業開発グループ

長岡のガスパイプライン

長岡のガスパイプライン

途中から自分の意思で新しい分野に進んだんですね。

いずれエネルギー・トランジションに携わり、会社が石油や天然ガスといった特定のエネルギー源にこだわらずに稼ぐ力を身につけるために貢献したいと考え、事業サイドに携わりたいと志願しました。

私は外国語学部で英語を専攻していました。国際政治の講義でエネルギー安全保障について勉強したのがきっかけで、この業界を志望しました。

今仕事で英語を使うことはありますか。

海外のコンサルタントや森林保全事業者と関わる機会が多く、オンライン会議等を通じ英語でコミュニケーションをとっています。また、コミュニケーションという観点では、当社では助け合いを大切にする組織風土があると思います。当社の従業員が大切にする価値基準「INPEX Value」でもCollaboration(協働)が含まれており、部署の垣根を越えて協力が得られやすいです。

私もこの間、黒田さんにCO2回収・固定により創出されるカーボンクレジットをどのように取引するかについて相談したばかりです。長期的な視点を持ち皆で協力しながら目標へ向かって進んでいく社風があります。

社の命運を懸け変革へ舵
計画から実行段階へ

畑は違ってもつながって働いている感じですね。ネットゼロカーボン社会を目指す会社の変革をどう受け止めましたか。

エネルギー需要は今後も増加することが予想されており、エネルギー安定供給はより一層重要になります。会社の目指す姿はエネルギーの安定供給という理念は維持しつつ、ネットゼロカーボンに向かうということだと認識しています。問題は化石燃料そのものではなくそこから生じるCO2であるため、CO2をうまく処理しつつ再生可能エネルギーや新領域の技術にも積極的に投資し、次の事業の柱を育てるべく稼ぐ力を会社として磨くということだと受け取りました。

新事業戦略を発表する際に当社が目指す変革について社長から社員に向けたメッセージがあり、自分ごととして捉えることができています。当時、私は黒田さんと一緒に経営企画本部に所属していたので、新しい事業戦略がまとまっていく中で「こうやって舵を切っていくんだな」と肌で感じました。

この1年で組織再編を進めてきて、これから各部でネットゼロに向けた計画を実行していくフェーズに来ていると実感しています。当社が時代の流れを見ながら、変革に舵を切ったことを社員として誇らしく思っています。

■御手洗 誠さん(入社7年目) 欧州・中東事業本部 業務企画ユニット カスピ海グループ兼欧州・中東グループ兼 再生可能エネルギー・新分野事業本部 新分野事業ユニット 事業企画グループ

■御手洗 誠さん(入社7年目) 欧州・中東事業本部 業務企画ユニット カスピ海グループ兼欧州・中東グループ兼 再生可能エネルギー・新分野事業本部 新分野事業ユニット 事業企画グループ

ドローンを活用する新規事業も

ドローンを活用する新規事業も

ステークホルダーも
巻き込んで吹かす
「新しい風」

エネルギーにどうやって「新しい風」を吹かせたいですか。

誰しも目の前の仕事に忙殺され先のことは見通しにくい世の中ですが、「分からないから無理」ではなく、INPEXとして未来に向けてやるべきことを模索しながら実行していかねばならないと感じています。

まずは、所属部署が一丸となって検討を進めている森林保全事業への参画を実現したいです。CO2の回収・利用・貯留技術の実用化にはもう少し時間がかかる中、当面は森林のCO2吸収を活用することが有効と考えており、森林保全を通じて得られたカーボンクレジットを自社の排出量のオフセットやカーボンニュートラル商品に活用することを目指しています。

エネルギーと森林保全にはそういうつながりがあったんですね。

ネットゼロカーボンをはじめとするエネルギー課題の解決に向けて、再エネ、水素・アンモニア、蓄電、CCUS、またチャレンジグなものでは核融合などの広い領域での技術革新が重要になります。どの領域で技術革新が進むか、マーケットに変化が生じるかに目を光らせ、エネルギーの課題解決に資する技術を協業・出資を通じてスケール化し、将来的にはインフラとして実用化することに貢献したいと思っています。一人でできることは自ずと限られていますので、お客さまの声を聞きながら、スタートアップや研究機関、他社と協力して少しずつ形にしていきたいと思います。

エネルギーの会社ということで硬いイメージを持っていたのですが、皆さんとお会いした瞬間に「あれ、思っていた雰囲気と違う」といい意味で驚きました。もともとエネルギー畑でなかった人も活躍でき、しかも中ではいろいろな部署の人たちが交流しながら協力している。すごくフレキシブルな会社だなという印象を持ちました。皆さんから「クリーン」なエネルギーをもらった気がします。今後の皆さんのご活躍、楽しみにしています。

モデレーター 眞鍋かをりさん

モデレーター 眞鍋かをりさん