大正時代

関東大震災がもたらしたもの

都市ガスは少しずつ、人々の暮らしに広まっていきましたが、その一方で、「ガスは危険だ」「ガスはこわい」というイメージがつきまとっていることも事実でした。

そんなイメージをくつがえしたのが、1923(大正12)年の関東大震災でした。大きな揺れに加え、町のあちこちで火の手があがるなか、ガスタンクやガス会社からの発火は1件もなかったのです。これが、都市ガスが広まる大きなきっかけとなりました。

震災後、1925(大正14)年には「ガス事業法」が公布されました。これによりガス事業は許可を受けないと始めることができなくなりました。こうして、ガス事業は、みんなが利益を受けるためのものとして広まっていきました。