原始時代

火の発見

大昔の人々は、どのようにして火を使うようになったのでしょうか。 そもそも人々は、火山が噴火したり、雷が落ちて山火事になったり、といった自然のできごとから火の存在を知ったといわれています。

燃えさかる山を見て人々は、火があれば暗い夜でも明るいし、寒いときでも暖かくすごせることに気がついたのでしょう。知恵をはたらかせ、火を木にうつしてとっておくことを覚えました。

また、火で焼けた食べ物は、生のものよりもおいしいことを知りました。さらに、焼けた粘土は固くてじょうぶなことにも気づき、土器を作るようになりました。土器を使えば、お湯をわかすことも、獲物を煮て食べることもできます。

火の発見は、人々のくらしに大きな変化をもたらしたのです。

火の利用

山火事などの自然におこる火をつかうだけでなく、自分たちの手で火をつくりだしたい。そんな思いから人々は、火打ち石をつかうようになりました。石を打ちあわせて火花をおこし、それを燃えやすいものにうつして火をつくる方法です。また、木と木をこすりあわせて熱くし、そこから火をつくる方法も考えだしました。こうして人々は、自由に火をつくりだせるようになりました。