9. 埋蔵量:天然ガスはなくならないの?

経済的・技術的に判断して、今後採取可能な天然ガスや石油などの量を
「可採埋蔵量」と呼びます。この可採埋蔵量を年間生産量で割ることによって
「可採年数」がわかります。これは、現状のままの生産量で、
今後何年間生産可能なのかを示すものです。


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よく参照される統計資料によれば、2016(平成28)年時点において、可採年数は天然ガスが53年・原油は51年とされています。しかし、実際にその年数で資源が無くなるとは限りません。
原油を例に見てみると、1920(大正9)年~1950(昭和25)年の原油可採年数は20年くらいでしたが、1960年代には中東の大油田が発見され、可採年数が35年くらいに延びたという歴史があります。

そして、1980年から現在までの天然ガスと原油の可採埋蔵量や可採年数を見ても、それらは大きく低下していないことがわかると思います。これは、新たな資源が発見されたり、資源の開発技術の向上によって可採埋蔵量が増えたためです。
しかし、限りある資源であることに変わりはありません。私たちの資源の消費量によっても利用可能な年数は変化しますから、資源は大切に使いたいですね。