2. 成分と構造:天然ガスはどんなものからできているの?

天然ガスは、いろいろな炭化水素ガスの混合物で、約90%がメタン、
残りがエタンやプロパン、ブタンなどです。


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それぞれの炭化水素ガスは、炭素原子(C)と水素原子(H)の数(分子量)と
結びつき方の違いによって性質が変化します。

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いくつかの原子が結びついて形成される粒子が分子です。
例えば、水の分子は水素原子2個と酸素原子1個で構成されていて、分子式で表すとH2Oとなります。

例えば、炭素原子1個と水素原子4個が結びつくと、
メタン(CH4)という物質になります。

同じように、炭素原子が2個、水素原子が
6個という組み合わせは、エタン(C2H6)。

C3H8は、プロパン。

C4H10は、ブタンという物質です。

一般家庭で「プロパンガス」としてボンベで供給されるガスは、プロパンとブタンが主成分ですが、工業用のものは、ほとんどがブタンです。
「ブタン」ガスは身近なところではライター用ガスとしても使われており、中身が液体なのは「プロパンガス」と同じ原理です。

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一般家庭にボンベで供給するために、プロパンやブタンを加圧して液化し、容積を250分の1にします。従って、ボンベの中には、液体のプロパンやブタンが入っていますが、それを少しずつ払い出しして気化したものをガスとして使っています。

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LPG車

ガソリンで走る車とは別に、タクシーなど「LPG車」と呼ばれる車があります。
これらの燃料は、プロパンとブタンを季節や地域によって比率を変えながら
混ぜ合わせたものを使っています。