IR(投資家情報) INVESTOR RELATIONS

経営戦略

当社は、石油・天然ガス開発事業を内外で展開するわが国のリーディングカンパニーとして、石油・天然ガスの探鉱・開発・生産を積極的に推進し、エネルギーの安定的かつ効率的な供給の実現に貢献するという社会的使命を果たすとともに、埋蔵量と生産量の中長期的な維持・拡大により、企業価値の持続的成長を図ることを基本的な経営戦略としています。当社は、適切なコスト・リスク管理と厳格な投資判断にもとづく事業運営を基本とし、当社の強みを活かし、以下の3つの重点施策を推進することにより、グローバルな大手石油会社に比して遜色ない、高い国際競争力を備えた石油天然ガス開発企業を目指していきます。

当社の強み

当社は、2010年5月現在、26カ国で75プロジェクトを推進しています。石油・天然ガスの比率、地域的分散、探鉱・開発・生産などの事業ステージ、石油契約形態などで、異なるプロジェクトをバランスよく組み合わせることで適切なリスク管理を図りながら、世界でも有数の大規模な油・ガス田の権益を保有するなど、優れたポートフォリオバランスを有しています。特に、当社事業の価値の源泉となる確認埋蔵量と推定埋蔵量の合計は、約44億バレル(2010年3月末)であり、このうち環境への負荷が低く、今後の成長に大きく貢献することが期待される天然ガスの埋蔵量は約20億バレルを占めています。当社は、この確認埋蔵量・推定埋蔵量の定義に含まれない埋蔵量や資源量も豊富に保有しており、将来の持続的向上につながる十分な企業価値の源泉を有しています。

重点施策

(1) 埋蔵量の維持・拡大に向けた探鉱・開発

当社事業の価値の源泉は保有する資源の埋蔵量ですが、生産に伴い埋蔵量は減少し、やがては枯渇します。持続的な成長を図るためには、価値を創造する埋蔵量の一定のレベルを維持・増大させ、生産量を維持・拡大していく必要があり、そのための探鉱・開発・油ガス田権益の買収等の投資を継続的に行う必要があります。国際石油市況の変動や資源獲得競争が激しくなる中においても、追加的な埋蔵量の発見や確保には不断の努力が必要であり、当社は、戦略的かつ適正な投資判断に基づき、継続的かつ積極的な探鉱・開発活動を行っていきます。

(2) 海外大型LNGプロジェクトの実現

当社は、世界でも有数な規模となる2つの海外大型LNGプロジェクトを日本企業として初めてオペレーター(操業主体)として立ち上げることとしております。2000年に当社単独の探鉱事業により発見したオーストラリアのイクシスガス・コンデンセート田とインドネシアのアバディガス田の両ガス田を対象としたLNG事業化作業を現在鋭意進めていますが、両プロジェクトからのLNG生産規模はわが国のLNG輸入量の約2割に相当する大規模なものになる見通しです。両プロジェクトの実現は、わが国へのLNG安定供給と石油・天然ガスの自主開発比率向上に資するばかりでなく、中長期的な企業価値の向上に大きく貢献するものであり、当社は、これらのLNGプロジェクトの着実な実現に向け、引き続き努力していきます。また、国内ガス需要の増加に対応するため、国内パイプラインネットワーク全体の輸送能力強化とLNG受入基地の建設による安定供給体制の強化を図るとともに、これらと海外で開発するLNGプロジェクトを有機的に結びつけるガスサプライチェーンの構築、ガスビジネスの拡大にも取り組んでいきます。

(3) 非在来型石油資源の開発と研究開発

在来型石油・天然ガスの資源獲得競争が厳しくなる中、原油価格の上昇により採算性が向上し、可採年数が200年以上あるとも言われるオイルサンド、オイルシェール、重質油、コールベッドメタン、タイトガスなどの非在来型の石油・天然ガス資源の確保も重要な投資対象と位置づけています。当社は、カナダのオイルサンドや、ベネズエラの重質油のプロジェクトにも参加しており、今後も積極的な権益確保を目指す予定です。さらには、地球環境問題への対応として二酸化炭素の地中貯留(CCS)への取り組み(新潟県実証試験・磐城沖ガス田への貯留計画)、GTL(Gas to Liquid)などの天然ガスの液体燃料化技術、地下微生物を利用した枯渇油田の再生技術など地球環境の保全に配慮しつつ長期的な視点から企業価値の創造に貢献し得る研究開発にも積極的に取り組んでいます。また長期的な視野で再生可能エネルギーの分野にも進出し、多様なエネルギーを供給する企業を目指します。

生産量の成長

今後、海外大型LNGプロジェクト等の生産の実現や、上記3つの重点施策の推進により、2010年代後半には、当社が現在保有する石油・天然ガスプロジェクトからの生産量を、現在の日量41万バレル*(2009年度実績)から、中堅国際石油会社群の中でトップクラスへ、具体的には日量80万~100万バレルへ増加させることを目標としております。

グラフ:生産量予測—地域別

※ 原油価格は77.5ドルフラットを前提に、石油契約に基づく取り分としての生産量を試算。

※ 生産量・埋蔵量の単位は、天然ガスを原油換算して加算したバレル
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