地熱開発

石油・天然ガス開発と地熱開発は、地下のエネルギーを探し当て、井戸を掘ってそれを生産・処理する技術に似ている点が多く存在します。そのため、当社にとって地熱開発は、これまで石油・天然ガス開発で培った技術を応用できる分野であり、当社はインドネシア及び国内において地熱開発にも注力しています。

インドネシア地熱開発 インドネシア
インドネシア地図

サルーラ地熱IPP事業(インドネシア)

当社は、インドネシア共和国北スマトラ州サルーラ地区で、単一開発契約としては世界最大規模の地熱発電所を建設/運営するサルーラ地熱IPP(独立系発電事業者)事業に、2015年6月より参画しており、2017年3月に本プロジェクトの第1号機(出力約110MW)の商業運転を開始しました。

今後は2017年に第2号機、2018年に第3号機の段階的な商業運転開始に向けた建設工事などを推進し、出力約330MW※へと段階的に発電量を増加させる予定です。発電する電力は、インドネシア国営電力公社(PLN社)へ、30年間にわたり売電する予定です。

※予想年間発電量としては日本の一般家庭約70万世帯分の年間電力消費量に相当

サルーラ地熱IPP事業への参画の意義

当社がサルーラ地熱IPP事業を通じてインドネシアの電力供給を行うことで、同国の経済発展に貢献し、また歴史的に当社との関係性の深いインドネシアと更なる関係強化を図ることができると期待しています。また、サルーラ地熱IPP事業は、原油価格やガス価格の影響を大きく受ける石油・天然ガス開発事業を補完する安定的な収益源となり、当社の業績を下支えする意義があります。

サルーラ地熱IPP事業の地熱発電の仕組み

地熱発電には、一般的にフラッシュ発電とバイナリー発電という発電方式があり、フラッシュ発電は、地熱流体中の蒸気で直接タービンを回します。一方、バイナリー発電は、地熱流体で温められた二次媒体を用いてタービンを回すことで発電する仕組みです。サルーラ地熱IPP事業では、フラッシュ発電とバイナリー発電方式を組み合わせてエネルギー効率を高めています。

サルーラ地熱IPP事業
第1号機の全景

蒸気タービン建屋内の様子蒸気タービン建屋は、蒸気タービンの保護と騒音対策の役割を持っています。

バイナリー地熱発電ユニットを横から見た様子バイナリー地熱発電ユニットでは、地熱流体により温められた沸点の低い媒体を加熱・蒸発させてその蒸気でタービンを回します。

日本国内における地熱開発

日本は、世界で3番目の地熱資源を有しており、政府による規制緩和や支援制度が拡充されるなど、地熱発電が有望な再生可能エネルギーとして期待されています。当社は、国内の地熱発電の事業化に向け、北海道阿女鱒岳地域、秋田県小安地域、および福島県磐梯山地域にて調査を継続しております。

北海道阿女鱒岳地域

2011年に地表調査を行い、その結果に基づき、2013年、2014年に各1本の調査井掘削による地熱調査を実施しました。2015年には2本、2016年には1本の調査井を掘削し、これまでに計5本の調査井掘削を行いました。また、2015年と2016年にはこれまでに掘削した調査井から各1坑井ずつの仮噴気試験を実施して、噴気を確認しました。今後は、2017年に1本の調査井を掘削し、並行してこれまで掘削した一部の坑井の仮噴気試験を行う予定です。

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秋田県小安地域

2011年に地表調査を行い、その結果に基づき、2013年、2014年、2016年はそれぞれ2本ずつ、計6本の調査井掘削による地熱調査を実施しました。2017年には調査井1本を掘削し、これまでに掘削した一部の坑井の仮噴気試験を行う予定です。これらの結果を踏まえ次のステップに進むか判断することとなります。

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福島県磐梯山地域

2013年より地表調査を実施しており、2016年に磐梯山東部で2本の調査井を掘削し、現在、その掘削結果について、評価作業を行っております。

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